20代女性で未経験の仕事に転職できる?

“くだらないこと“の重要さ

 「おはようございます!」「おつかれさまでした!」と挨拶するのが決まりとなっていて、これが宗教じみていて嫌い…。もう社会人になって4年目になるのに、このご時世でまだお茶くみとかコピーとかさせるの。面倒くさいことは全部やらされて、電話にもでなきゃいけないし、それで「仕事遅いんじゃないの?」って言われんの。本当、嫌になる。こんなくだらないことをずーっとこの先を続けてくの? もっとやりがい感じて、かっこいい女になりたいし、充実してるって毎日思いたい。そしたらもっと今より頑張れると思うんだよね!

 キャリアと語るにふさわしい年齢になると、社会人になりたての頃始めた仕事内容が「The初歩」な、仕事と呼べないものに感じてしまうのはよくあること。このまま年をとっていっていいのだろうか? 不安が焦りになる夜もある。

 ここでふと見てほしい。あなたの理想とする先輩は宗教じみた挨拶を拒み、コピーやお茶くみを嫌がるだろうか。格好いい仕事をしている日常の中で電話は部下が対応するものと思っている人物だろうか。くだらなく見える仕事の積み重ねや経験があってこそ掴んだものもあったのではないだろうか。

 仕事は楽しいことばかりではないし、つまらない時もある。そのつまらなさを楽しさややりがいに転換していく発想こそが格好いい仕事ではないだろうか。